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LINE配信の文面はどう書くか — 書き出し・本文・締めの型と、よくある書き方の直し方

2026.10.07 約9分で読めます
LINE構築

友だちは集まり、送るものも決まった。それでも配信ボタンを押す手前で止まるのが、文面をどう書けばよいか分からないという部分です。 メールマガジンのつもりで書くと長すぎ、短くまとめようとすると用件だけの素っ気ない通知になる。 書いては消しているうちに今週も送れなかった、という状態は珍しくありません。

ただ、反応の差を作っているのは文章の上手さではなく、どこに何を置くかという並び順であることがほとんどです。 LINEは通知とトーク一覧で冒頭だけが見える媒体なので、開く前に読むかどうかが決まります。 この記事では、LINE構築・運用代行を手がけるCoconutWorksが、1通の文面を書き出し・本文・締め・差出人の4つのパーツに分けて、 それぞれに何を置くかと、よくある書き方をどう直すかを整理します。 何を配信するかというネタの決め方はLINE公式アカウントで何を配信するかで扱っているので、あわせてご覧ください。

結論: 1通を4つのパーツに分けて考える

パーツそこで果たす役割抜けていると起きること
書き出し誰に向けた、何の話かを最初の1〜2行で知らせる通知やトーク一覧に出る部分が挨拶で埋まり、自分に関係のある話かどうか判断できないまま流されます。
本文用件を一つに絞って、必要な情報だけを並べる複数の話題が混ざり、読み終えたあとに何の案内だったか思い出せない配信になります。
締めその場でできる行動を一つだけ、やり方まで書く「ぜひご利用ください」で終わり、内容に納得した人も次の一歩が分からず離れます。
差出人と次回の手がかりどこからの配信かと、次はどんなときに届くかを示す誰からか分からない通知が続き、内容の良し悪しとは別のところでブロックの理由になります。

4つに共通しているのは、書く前に決められるという点です。 表現の良し悪しはその場の判断になりますが、どの順番で何を置くかは型として決めておけます。 型が決まっていると、書き手が変わっても文面の形が揃い、毎回ゼロから悩む時間もなくなります。以下、それぞれを掘り下げます。

読まれないのは文章の問題ではなく、最初の1行の置き方

配信の反応が薄いとき、多くの方がまず文章の中身を直そうとします。 ところが実際には、そもそも開かれていないことのほうが多いところです。 LINEは通知とトーク一覧に冒頭が表示される形になるため、受け取った人はその数行で読むかどうかを決めます。 本文がどれだけ丁寧でも、冒頭が「いつもありがとうございます」で埋まっていれば、判断材料がないまま流されます。

たとえば、来月のキャンペーンを案内する配信を考えてみてください。 「いつもご利用ありがとうございます。〇〇店です。さて、来月より——」と書き始めると、 通知に出るのは前半の定型文だけになります。 一方、「来月の〇〇、予約の受付が今日から始まります」と書き出せば、 開く前の段階で何の話かが伝わります。中身を変えなくても、順番を入れ替えるだけで届き方が変わるということです。

確かめ方は簡単で、自分のスマートフォンでテスト配信を受け取ってみることです。 パソコンの管理画面で見ている文面と、手元の通知で見える文面はまったく別物に見えます。 通知やトーク一覧に出るのは冒頭の一部だけなので、 管理画面できれいに整っていても、受け取る側で最初に目に入るのは途中までです。 送る前に一度自分で受け取る習慣をつけるだけで、直すべき箇所の大半は自分で見つけられます。

書き出し — 誰宛てで、何の話かを先に出す

書き出しに置くものは2つです。誰に向けた話かと、何の話か。 この2つが最初の1〜2行に入っていれば、関係のある人は開き、関係のない人は読まずに済みます。 後者も大事な点で、関係のない通知を受け取り続けた人がブロックに向かうためです。 全員に届く配信ほど、冒頭で対象を絞る一言が効いてきます。

対象の示し方は、属性で分けるほど難しく考えなくて構いません。 「前回〇〇をご利用いただいた方へ」「平日の夕方に来られることが多い方へ」のように、 受け取った人が自分のことだと分かる書き方であれば足ります。 配信ツールで対象を絞り込める場合でも、文面の中でも名指ししておくと、 誤って他の人に届いたときにも「自分宛てではない」と伝わります。

つまずきやすいのは、丁寧さを損ないたくないという気持ちから挨拶を外せないことです。 これは、挨拶をなくすのではなく置き場所を移す、と考えると解けます。 用件を先に出し、そのあとで「いつもご利用ありがとうございます」を続ければ、 礼を欠くことなく冒頭に用件を置けます。読む側にとっても、 何の話か分かったうえで挨拶を読むほうが自然に入ってきます。

本文 — 1通に一つ、話を足さない

本文で守りたいのは、1通につき用件は一つという一点です。 配信の回数を抑えたいという理由から、お知らせを何件かまとめて送りたくなりますが、 受け取る側は一つの通知を読んでいるだけなので、複数の話題が並ぶと焦点が定まりません。 結果として、いちばん伝えたかった件も他の件に埋もれます。

たとえば、新メニューの案内と年末年始の営業時間と求人の告知を1通に入れた場合、 読んだ人の記憶に残るのはせいぜい一つで、しかもどれが残るかは選べません。 これを3通に分けて日をずらせば、それぞれが独立した案内として届きます。 配信の回数が増えることを気にされる場合もありますが、分けたほうが、それぞれの案内が埋もれずに届きやすく、どの案内に反応があったかも見分けられます。 配信の頻度そのものの決め方はLINE公式アカウントで何を配信するかで扱っているので、ここでは1通の中でどう絞るかに限ります。 どうしても1通に収めたい場合は、主たる用件を本文に置き、残りは末尾に一行で添える形にしてください。

もう一つ、本文で削りにくいのが前置きです。 経緯や背景から説明を始めると、読む側は結論にたどり着く前に離れます。 先に結論を書き、理由や補足を後ろに置く順番にすると、途中で読むのをやめた人にも用件だけは伝わります。 社内で回覧する文書とは逆の順番になるため、慣れるまでは書いたあとに段落を入れ替える、という直し方で十分です。

締め — 次の行動を一つだけ、やり方まで書く

締めくくりで最も多いのが、「ぜひご利用ください」「お気軽にお問い合わせください」で終わる形です。 丁寧な言い回しですが、受け取った側からすると何をすればよいかが指定されていないため、 内容に納得していても行動には移りません。読んで終わる配信と、反応が返ってくる配信の差は、ここに出ます。

書くのは、いつまでに・どこから・何をするか、の3つです。 「〇月〇日までに、このメッセージに『予約希望』と返信してください」「下のボタンから空き状況をご確認ください」のように、 その場で完結する行動を一つだけ指定します。 選択肢を二つ以上並べると、どちらを選ぶかという判断が増えて、結局どちらも選ばれないまま終わることが多くなります。迷わせないことが、丁寧さより効く場面だと考えてください。

リンクを貼る場合は、「詳しくはこちら」だけで済ませないようにします。 押した先に何があるのかが分からないと、押すこと自体が判断を要する行為になります。 「空き状況を見る」「申し込みフォームを開く」のように、リンクの先で何ができるかを書いておくと、押すかどうかをその場で決められます。 加えて、リンク先が長い入力フォームの場合は、その旨を一言添えておくと離脱が減ります。

よくある書き方と、その直し方

ここまでの内容を、実際の文面でつまずきやすい形に当てはめて並べます。 どれも書き手の不注意ではなく、丁寧に書こうとした結果として起きるものです。

よくある書き方受け取る側で起きること直し方
「いつもありがとうございます。〇〇です」から書き始める通知に出るのは挨拶の部分だけで、何の案内かが伝わりません用件を先に出し、挨拶は本文の中に入れるか省く
1通にお知らせを3件まとめるどれも印象に残らず、いちばん伝えたかった件も埋もれます1通1件にして、日をずらして送る
「詳しくはこちら」とだけ書いてリンクを貼るリンクの先に何があるか分からず、押す判断ができませんリンクの先で何ができるか(予約・確認・申し込み)を書く
「ぜひご利用ください」で締める読んだ側が次に何をすればよいか決められません行動を一つ指定する(いつまでに・どこから・何をするか)
全員に同じ文面を送る当てはまらない人には関係のない通知が積み上がります冒頭で対象を名指しするか、送る相手を絞る

表の右側はいずれも、文章力ではなく置き場所と絞り込みの操作です。 すでに書いてある文面を一から書き直す必要はなく、順番を入れ替える・一つに絞る・具体名に置き換える、 の3つで大半は直せます。過去の配信をいくつか開いて、この表と照らしてみると、 自社でよく出る癖が見えてきます。癖が分かれば、次からは書く前に避けられます。

迷ったときのチェックポイントと、型を決める順序

送る前に次の5点を確認すると、直すべき箇所が自分で見つかります。 答えに詰まった項目が、受け取る側でも引っかかる場所だと考えて差し支えありません。

  • ①最初の2行だけで何の話か分かるか — 通知に出る部分が挨拶で埋まっていないか。
  • ②この配信は何の案内か、一文で言えるか — 二つ以上出てくるなら配信を分けます。
  • ③誰に向けた話かが書かれているか — 全員宛てのつもりでも、対象を一言示せないか考えます。
  • ④次にすることが一つだけ指定されているか — いつまでに・どこから・何をするかが揃っているか。
  • ⑤自分のスマートフォンで受け取って読めたか — 折りたたまれて切れていないか。

型を社内に定着させる順序としては、①過去の配信を数本読み返して癖を見つける → ②書き出し・本文・締めの並びを自社の型として一枚にまとめる → ③次の配信をその型で書いてみる → ④送る前に別の人が受け取る側として読む → ⑤反応を見て型のほうを直すという流れが無理がありません。 ④を入れるかどうかで仕上がりが変わります。書いた本人には足りない情報が見えないためです。

型が一枚にまとまっていると、書き手を増やせるという利点もあります。 担当者が一人に固定されていると、その人が忙しい時期に配信が止まり、 止まった期間が長いほど再開しにくくなります。文面を外部に任せる選択肢もありますが、 その場合も型は自社で持っておくと、依頼の仕方が具体的になります。任せられる範囲はLINE運用代行に任せられることで整理しています。

よくある誤解と、起きやすい失敗

「送る回数を減らせばブロックされない」 — 短期的にはそのとおりですが、 間が空くほど「誰からの通知だったか」が分からなくなり、久しぶりの配信でかえって解除されることがあります。 回数より、関係のある人に関係のある話が届いているかのほうが効きます。 減らす方向で悩むより、冒頭で対象を示して、関係のない人が読まずに済む形にするほうが建設的です。

「文章がうまい人が書けば反応が上がる」 — 読み物としての質と、 行動につながるかどうかは別の軸です。整った文章でも、用件が複数あったり次の行動が指定されていなかったりすれば反応は出ません。 逆に、文章が素朴でも用件が一つで行動が明確な配信は反応が返ってきます。 書き手を選ぶときは、文章力より、お客様からどんな質問を受けているかを知っているかで選ぶほうが当たりやすいところです。

「絵文字や画像を増やせば読まれる」 — 目は引きますが、 装飾が多いと用件が埋もれ、広告色が強い印象にもなります。 画像は文章の代わりにはならず、画像だけを送ると何の案内か分からないまま閉じられることもあります。 装飾は、読む順番を助ける範囲にとどめて、伝える仕事は文章に担わせるのが無難です。

「反応がなかったのは内容が悪かったから」 — 内容を疑う前に、 届き方と行動のしやすさを見てください。開かれていなかったのか、読まれたが行動につながらなかったのかで、直す場所が変わります。 前者なら書き出し、後者なら締めの指定が原因であることが多く、内容そのものを作り直すのは最後にしたほうが労力に見合います。

よくある質問

Q. 配信の文章は長いほうがよいですか、短いほうがよいですか
A. 長さそのものより、一通で伝える用件が一つに絞れているかのほうが効きます。用件が一つなら長くなりにくく、結果として短くまとまります。逆に、短くしようとして説明を削ると、読んだ人が次に何をすればよいか分からない文面になり、かえって反応が落ちることがあります。目安としては、書き終えたあとに「この配信は何の案内でしたか」と自分に聞いてみて、一文で答えられるかどうかを見てください。答えが二つ以上出てくるなら、長さを削るのではなく配信を分けるほうが早いです。
Q. あいさつから書き始めるのはよくないのでしょうか
A. あいさつ自体が悪いわけではありませんが、置く場所を変えることをおすすめします。LINEは通知や一覧で冒頭だけが見える形になるため、そこがあいさつで埋まると何の話か分からないまま判断されます。用件を先に出して、あいさつは本文の中に入れるか省く形にすると、開く前の段階で内容が伝わります。実際に自分のスマートフォンで受け取ってみて、通知に出ている部分だけで何の案内か分かるかを確かめると判断しやすくなります。
Q. 文面の最後は何を書けばよいですか
A. その場でできる行動を一つだけ指定してください。「ぜひご利用ください」「お気軽にお問い合わせください」は丁寧ですが、受け取った側は何をすればよいか決められません。予約なら予約の入り口を、返信してほしいなら返信の仕方を、期限があるならその日付までを書きます。選択肢を二つ以上並べると、どちらも選ばれずに終わることが多いため、一通につき一つに絞るのが無難です。
Q. 配信を送るとブロックされるのが怖くて手が止まります
A. 配信をやめると一時的にブロックは減りますが、友だちの中で存在が薄れ、必要なときに思い出してもらえない状態になります。止めるより、誰に向けた話かを冒頭で示して、関係のない人が読まずに済むようにするほうが現実的です。全員に同じ文面を送っていると、当てはまらない人にとっては関係のない通知が続くことになります。対象を文中で名指しするか、送る相手を絞る方法があります。配信の頻度や内容の決め方は、送る前の設計の段階で整理しておくと迷いが減ります。
Q. 文面は社内の誰が書くのがよいですか
A. 普段その商品やサービスについてお客様から質問を受けている人が書くと、文面が具体的になりやすいところです。文章が得意かどうかより、どんな聞かれ方をしているかを知っているかのほうが効きます。書き手が一人に固定されると、その人が忙しい時期に配信が止まるため、型を決めて複数人が書ける状態にしておくことをおすすめします。書いたものを別の人が受け取る側として一度読む、という確認を挟むだけでも、独りよがりな文面は減らせます。

まとめ

LINE配信の文面で反応を分けるのは文章の上手さではなく、書き出し・本文・締め・差出人をどう並べるかという型の部分です。 冒頭で誰宛ての何の話かを示し、用件は1通に一つに絞り、最後に行動を一つだけ指定する。 この3点を押さえるだけで、今ある文面のほとんどは直せます。 型を一枚にまとめておけば書き手を増やせますし、送る前に自分のスマートフォンで受け取ってみれば、 直すべき箇所は自分で見つけられます。まず友だちを集める段階にいる場合はLINE公式アカウントの友だち集めの基本もあわせてご覧ください。配信の設計から運用までのご相談はLINE構築・運用代行サービスのページから承っています。相談・お見積もりは無料です。

執筆: CoconutWorks株式会社 代表取締役 中森 康介 — LINE構築・運用代行、システム開発、AI導入支援を手がけています。会社概要

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