LINE公式アカウントを本格的に活用しようとすると、必ず候補に挙がるのが「Lステップ」と「エルメ(L Message)」という2つの拡張ツールです。 どちらもステップ配信・タグ管理・リッチメニューの出し分けなど、LINE公式アカウント単体ではできない運用を可能にしますが、 機能の幅と費用感には明確な違いがあります。
CoconutWorksは両ツールの構築・運用代行を手がけており、Lステップからエルメへの移行も実際に行ってきました。 その経験から、違いと選び方の基準を、特定のツールに寄せずに整理します。
結論: 違いの早見表
| 比較項目 | Lステップ | エルメ(L Message) |
|---|---|---|
| 機能の幅 | 配信・タグ管理・流入経路分析など多機能。複雑な分岐シナリオを組める | 主要機能に絞られており、シンプルに使い始めやすい |
| 月額費用の傾向 | 機能が充実している分、高くなりやすい | 低コストから始めやすい |
| 操作・学習コスト | 機能が多いぶん、使いこなすまでに習熟が必要 | 画面がシンプルで、初めてでも扱いやすい |
| 向いているケース | 配信量が多い・分岐が複雑・データ分析まで行う本格運用 | 初めての導入や、シンプルなステップ配信で十分な運用 |
| 乗り換え | — | Lステップからの移行が可能(弊社で挙動を保った移行実績あり) |
ひとことで言えば、機能の幅とデータ分析を重視するならLステップ、コストを抑えてシンプルに始めるならエルメが基本の考え方です。 ただしこれは一般的な傾向であり、最適解は配信量・シナリオの複雑さ・運用体制によって変わります。
Lステップとは
Lステップは、LINE公式アカウントに接続して使う配信・顧客管理ツールです。 ステップ配信やセグメント配信に加え、タグによる細かい顧客管理、流入経路の分析、回答フォームなど機能が幅広く、 複雑な分岐シナリオや大規模な配信を伴う本格運用に向いています。その分、料金プランは機能に応じて高くなりやすく、 使いこなすには一定の習熟も必要です。
エルメ(L Message)とは
エルメ(L Message)も同じくLINE公式アカウントの拡張ツールで、ステップ配信・リッチメニュー・予約管理といった 主要機能を押さえながら、低コストから始めやすいのが特徴です。画面がシンプルで運用の学習コストが小さく、 「まずLINE活用を軌道に乗せたい」という初導入のフェーズや、シンプルなステップ配信で十分な運用に向いています。
選び方の基準: 3つの質問
- 配信シナリオは複雑か? — 属性ごとに配信を細かく出し分け、流入経路ごとに分析までしたいならLステップ。登録→数通の案内→予約、といった導線ならエルメで十分なことが多いです。
- 月々いくらまで運用費をかけられるか? — ツール利用料は毎月かかり続けます。売上規模に対して運用コストが重いと感じるなら、まずエルメで始めて、必要になったら乗り換える判断が現実的です。
- 誰が運用するか? — 社内に専任がいない場合、多機能なツールは使いこなせずに固定費だけが残りがちです。運用体制に合った機能量を選ぶことが、ツール選定でいちばん重要です。
そもそもLINE公式アカウントだけで十分なケース
正直にお伝えすると、拡張ツールが不要なケースもあります。応答メッセージやあいさつメッセージ、 シンプルなクーポン配布くらいの使い方であれば、LINE公式アカウントの標準機能だけで運用できます。
拡張ツールを検討すべきなのは、「登録後に自動で案内を届けたい(ステップ配信)」「顧客の属性ごとに配信を変えたい」 「予約や申込みまでLINE内で完結させたい」といった要件が出てきたタイミングです。 まずは標準機能で小さく始めて、必要になった段階でツールを足す進め方でも遅くありません。 標準機能でどこまでできるかはLINE公式アカウントだけで十分なケースで詳しく解説しています。
Lステップからエルメへの移行はできる?
可能です。ただし、シナリオ・タグ・リッチメニューの設定は自動では引き継がれないため、 既存アカウントの挙動を棚卸しして、移行先で再設計する必要があります。配信中のシナリオを止めずに 切り替えるには、移行前後の挙動検証が重要です。
CoconutWorksでは、運用コストの見直しを目的に、Lステップの挙動を保ったままエルメへ移行した実績があります。 「機能は今のままで、月額を下げたい」という場合は移行も選択肢に入れてご検討ください。
よくある質問
まとめ
Lステップとエルメに絶対的な優劣はなく、配信の複雑さ・かけられる運用コスト・運用体制の3点で選ぶのが失敗しない基準です。 判断に迷う場合は、事業内容をお伺いした上でどちらが合うか(標準機能で十分かも含めて)中立的にご提案しますので、LINE構築・運用代行サービスのページもあわせてご覧ください。